道を歩いていて、ふわっと甘い香りがすると「あ、金木犀の季節だ」と気づきますよね。あの小さなオレンジの花を描いてみたいと思っても、いざ描くと花がつぶれて平たいオレンジの塊になってしまう、という方は多いのではないでしょうか。
金木犀は、ちょっとした見方のコツを押さえるだけでぐっと描きやすくなるモチーフです。今回は色鉛筆で、あの小さな花をふんわり、香りまで感じられるように描く手順をご紹介します。
花は「小さな粒の集まり」として捉える
金木犀の花は、直径5ミリほどの小さな花が、枝の付け根に何十個も集まって咲いています。ひとつずつ丁寧に描こうとすると、途中で疲れてしまいますし、画面も硬くなりがちです。
まずは、房全体をゆるい楕円で薄く囲んでみてください。これが花のかたまりの「外形」になります。そのうえで、花は次のように描き分けます。
- 手前のよく見える花:4枚の花びらを十字形に描く(3〜5個で十分です)
- 中間の花:花びらは省略して、小さな丸で描く
- 奥や影になる花:点を打つだけ
オレンジと山吹色は「明るい色から」重ねる
色鉛筆は、明るい色の上に暗い色を重ねるのが基本です。金木犀の花は、次の3段階で塗ってみてください。
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薄い黄色で房全体を塗る
房全体を、ごく軽い筆圧で塗ります。
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山吹色で内側を塗る
花が重なっている内側を、山吹色で塗ります。
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オレンジで影の部分だけ塗る
房の下側や葉に隠れる部分だけを、オレンジで塗ります。
筆圧は、鉛筆を寝かせて「なでる」くらいの軽さが目安です。強く塗ると紙の凹凸がつぶれてしまい、あとから色が乗らなくなります。
葉と枝で奥行きをつくる
金木犀の葉は、硬くてつやのある細長い形です。花のオレンジを引き立ててくれる大切な脇役なので、塗り方で前後の差をつけていきます。
手前の葉は、黄緑で全体を塗ってから深緑を重ね、輪郭をはっきりさせます。中央の葉脈は、塗る前に線を避けて塗り残しておくと、自然なつやが出ます。
奥の葉は、青みのある緑で薄く塗るだけにしておきましょう。色を少し寒色寄りにして、輪郭もぼかし気味にすると、ぐっと奥に下がって見えます。
香りが伝わる1枚に仕上げる
最後に、画面全体の構図を整えます。香りの情景を感じてもらうためのポイントは3つです。
- 枝は画面の端から斜めに入れると、動きが生まれます
- 花の房は3つか5つの奇数にすると、自然なリズムになります
- 画面の下に、散った花をいくつか描き足してみてください
金木犀は、満開のあとに花が地面へオレンジの絨毯のように散るのも魅力です。散った花を数粒描くだけで、秋の空気や時間の流れまで伝わる絵になります。
用意するもの
花は黄色・山吹色・オレンジ、葉は黄緑・深緑・青みの緑、枝は茶色とこげ茶。黄色からオレンジにかけての色が細かく分かれているほど、金木犀のやわらかな色の移り変わりを描きやすくなります。
油性色鉛筆180色|3.3mmソフト芯・缶ケース|塗り絵・イラスト
黄色から山吹色、オレンジへと、近い色どうしを選び分けやすい180色。軽い筆圧でものってくれるソフト芯なので、「なでる」ように重ねる金木犀の塗り方と相性がよいセットです。
¥3,798(税込)
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油性色鉛筆72色|シックなブラックデザイン|初心者の塗り絵
花の暖色と葉の緑をひととおりそろえられる72色。落ち着いた黒の軸で、季節の花を描く時間をゆっくり楽しみたい方に。
¥1,580(税込)
商品を見るまとめ
金木犀をふんわり描くコツは、次のとおりです。
- 花は全部描かず、手前だけ形を描いて奥は点にする
- 黄色、山吹色、オレンジの順に軽い筆圧で重ね、光の部分は白を残す
- 葉は手前をくっきり、奥を青みで薄くして奥行きを出す
- 斜めの枝と散った花で、季節の情景にする
香りが漂ううちに、ぜひ実物を見ながら描いてみてください。
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ひと枝を手元に置くだけで、描く時間がもっと楽しくなるはずです。