花火、スイカ、風鈴——夏の風物詩は、色鮮やかで描きたくなるモチーフばかりです。この記事では、色鉛筆で3つのモチーフを描くコツを、使う色と手順つきでご紹介します。初心者の方にも試しやすいテクニックを集めました。
用意するもの
- 油性色鉛筆(24色前後のセットがあれば、この記事のモチーフはすべて描けます。中間色が多いほど、グラデーションは作りやすくなります)
- スケッチブック
- 練り消しゴム
- 綿棒(ぼかし用)

色鉛筆 72色|油性・丸形・3.3mm・ソフト芯|紙製ケース
この記事で名前を挙げる色を、ひと通り含む色数です。中間色があるぶん、花火のグラデーションやスイカの果肉の濃淡が作りやすくなります。
¥1,580(税込)
商品を見る
色鉛筆 180色|油性・丸形・3.8mm・ソフト芯|缶ケース
芯が3.8mmと太く、夜空のような広い面をむらなく塗り進められます。色の刻みが細かいぶん、ぼかしの階調もなめらかに。
¥3,698(税込)
商品を見る
色鉛筆 50色 メタリックカラー|油性・丸形・3.3mm・ソフト芯|缶ケース
花火の光の粒に少しだけ重ねると、夜空にちらつくきらめきが生まれます。ふだんの色鉛筆にはない質感です。
¥1,980(税込)
商品を見る花火——夜空に咲く大輪を描く
使う色:濃い青・群青・レモンイエロー・オレンジ・赤紫・白
花火を描くポイントは「にじみ」と「ぼかし」です。
-
夜空を塗る
まず下準備として、夜空の背景から塗っていきます。濃い青の色鉛筆で夜空全体を軽く塗り、その上から群青を重ねて濃淡をつけましょう。このとき、花火が上がる位置を中心にやや明るく残しておくのがコツです。
-
花火を描く
花火そのものは、レモンイエローで芯を描き、そこから放射状に線を伸ばします。オレンジや赤紫を重ねてグラデーションを作ると、立体感のある花火になります。
-
ぼかして仕上げる
仕上げの鍵は、綿棒でぼかすこと。色を外側にそっと伸ばすと、光の広がりが表現できます。最後に白でハイライトを入れると、夜空に輝く花火の完成です。
応用として、金や銀のメタリックカラーを最後の光の粒に少しだけ重ねると、夜空にちらつくきらめきが出ます。全体に使うのではなく、数か所に置くくらいが品よくまとまります。

スイカ——瑞々しい夏の味覚を描く
使う色:エメラルドグリーン・黄緑・クリムゾンレッド・ローズ・黒
スイカの見せ場は「赤と緑のコントラスト」と「種の自然な配置」です。
-
果肉と皮を塗る
断面のスイカを描く場合、果肉はクリムゾンレッドで全体を塗り、中心に向かうにつれてローズで明るくしていきます。果肉と皮の境目に黄緑を薄く入れ、その外側をエメラルドグリーンで塗ると、本物のような瑞々しさが生まれます。
-
種を散らす
種は黒の色鉛筆で点を打つように描きます。一直線に並べず、ランダムに配置すると自然な印象になります。
-
ツヤを出す
練り消しゴムで果肉の一部を軽く押さえて色を持ち上げると、水分を含んだツヤ感に。最後に白で光の反射を入れて仕上げます。

風鈴——涼やかなガラスの透明感を描く
使う色:空色・水色・青・グレー・白
風鈴の魅力は、ガラスの透明感。色鉛筆で表現するのは難しそうに見えますが、コツを掴めば大丈夫です。
-
ベースを置く
ベースには空色と水色を使います。輪郭を描くときは、強く塗りすぎないことが大切です。優しく円を描くように塗り、中心に近づくほど白く残すと、ガラスの厚みと透明感が生まれます。
-
影と短冊を描く
影にはグレーをほんのり重ね、風鈴の下部に青で濃淡をつけると立体感が増します。短冊は赤や金色で描くと、夏らしい涼しげな一枚になります。
-
縁取りで仕上げる
最後に白で縁取りをすると、ガラスのきらりとした質感が際立ちます。

うまくいかない時のヒント
- 色を濃く塗りすぎてしまったら:練り消しゴムを軽く押し当てて、色を少しずつ持ち上げます。こすらないのがポイントです。
- ぼかしがうまく伸びないときは:筆圧を弱めて薄く塗り重ねてから、綿棒を小さな円を描くように動かしてみてください。
- 白のハイライトが目立たないときは:芯の柔らかい白を選ぶか、ハイライトにしたい部分をあらかじめ塗り残しておく方法もあります。
次に試したいこと
花火・スイカ・風鈴が描けたら、かき氷や朝顔、ヨーヨーなど、他の夏のモチーフにも広げてみませんか。小さめに描いて暑中見舞いのハガキに添えるのも、季節の便りとしておすすめです。
おわりに——あなたの夏を描いてみませんか
花火・スイカ・風鈴。どのモチーフも、ちょっとしたコツで見違えるような仕上がりになります。
アトリエの散歩道では、発色がよく描きやすい色鉛筆を取り揃えています。お気に入りの一本と一緒に、あなただけの夏の思い出を描いてみませんか。