色をたくさん使って描いたのに、なぜか画面がまとまらないと感じることはありませんか。どの色も主張してしまい、描きたかった雰囲気がぼやけてしまうと、もどかしいですよね。そんなときは、思い切って色を1つに絞ってみましょう。
1つの色みだけで描く「単色配色」は、色選びに迷う時間が減り、作品の世界観がまっすぐ伝わる方法です。今回は、1色でも立体感と空気感を出すためのコツを順番にご紹介します。
目次
単色配色は、1つの色みを濃淡で描き分ける方法です
単色配色は、青なら青、茶なら茶というように色みを1つだけ選び、その色の明るさと鮮やかさを変えて画面をつくる配色です。たとえば青1色なら、濃い紺、中間の青、淡い水色、ほとんど白に近い青と、段階を変えながら描き分けます。
色みがそろっているので、画面に色同士のぶつかり合いが起こりません。そのぶん形や光の流れが見えやすくなり、「静かな夜」「晩秋の午後」といった作品の雰囲気が、ひと目で伝わりやすくなります。
色を1つ選び、濃淡の見本を作りましょう
まずは描きたい雰囲気に合う色を1つ選びます。秋の木の実や落ち葉なら茶系、夕暮れなら橙系、静かな夜なら青系がおすすめです。
色が決まったら、紙の端に5段階の濃淡見本を作ってください。色鉛筆なら筆圧を弱く、中くらい、強くと変え、さらに重ね塗りで一番濃い段階を作ります。水彩なら、水を多く含ませたごく淡い色から濃い色まで、水の量を少しずつ減らして並べます。
中間色で広く塗り、濃い色で形を締めましょう
単色配色でよくある失敗は、どこも同じような濃さになり、のっぺり見えてしまうことです。これを防ぐには、色の濃さごとに塗る量の目安を決めておきます。
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中間色で約7割を広く塗る
画面のおよそ7割は、中間の明るさの色で広く塗ります。背景やモチーフの大きな面を受け持つ、土台の色です。
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やや濃い色で2〜3割を締める
次に2〜3割を、やや濃い色で影や輪郭に使い、形をきゅっと締めます。
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ごくわずかにアクセントを置く
残りのごくわずかな部分に、一番濃い色か一番明るい色を置きます。
差し色は、小さなモチーフとハイライトに置きましょう
画面のごくわずかに置く一番濃い色と一番明るい色は、単色配色の差し色の役目を果たします。色みは同じでも、明暗の差が大きいところに自然と目が向くからです。
明るいアクセントには、紙の白をそのまま残すのがおすすめです。水彩なら先に塗らない部分を決めておき、色鉛筆なら最初から白い部分を避けて塗ります。器の縁や木の実のつや、窓の灯りなど、小さな光の点がいくつかあるだけで、画面がぐっといきいきします。
迫力より、静けさと空気感で見せましょう
単色配色は、たくさんの色を使った絵のような華やかさや迫力では、どうしてもかないません。その代わりに得意なのが、静けさや統一感、しっとりとした空気感です。霧の朝、雨の森、夜の街並みなど、もともと色が少なく感じられる場面と特に相性がよい配色です。
また、同じ色で何枚か描くと、作品シリーズとしてのまとまりが生まれます。緑系で雨の日の風景を3枚、茶系で秋の木の実を3枚というように描きためると、並べたときに世界観がはっきり伝わります。落ち着いた上品な画面に仕上げたいときにも、ぜひ選んでみてください。
用意するもの
単色配色に必要なのは、選んだ色みの「濃淡の階段」をつくれる色鉛筆です。同じ系統の色が何本もあれば濃さの段階を選びやすく、水彩色鉛筆なら水の量でも濃淡を調整できます。
水彩色鉛筆72色|4.0mmソフト芯・缶ケース|水彩画・大人の塗り絵
そのまま描けば色鉛筆、水を含ませれば水彩に。筆圧と重ね塗りの5段階に加えて、水の量でごく淡い色までつくれるので、1色の濃淡を広く試したい方に向いています。
¥2,680(税込)
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油性色鉛筆180色|3.3mmソフト芯・缶ケース|塗り絵・イラスト
色数が多いぶん、茶系・青系・緑系それぞれに近い色が何本もそろう180色。同じ色みの中で明るさの違う色を選べるので、濃淡の階段がつくりやすくなります。
¥3,798(税込)
商品を見るまとめ
単色配色は、色を1つに絞り、明るさと鮮やかさの違いだけで描く方法です。濃淡の見本を作り、中間色で広く塗って濃い色で形を締め、ごく小さなアクセントを置くと、1色でも奥行きのある画面になります。
まずははがきほどの紙に、好きな色1本で身近なモチーフを描いてみてください。
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色を減らすことで、描きたい雰囲気がかえってはっきり見えてくるはずです。