ハロウィンを色鉛筆で描く——かぼちゃと夜のモチーフ

濃紺の夜空と満月を背に、内側からオレンジ色に光るジャック・オー・ランタンを色鉛筆で描いたイラスト

10月になると、街のあちこちでオレンジ色のかぼちゃを見かけるようになりますよね。せっかくなら自分の手でハロウィンらしい絵を描いてみたいけれど、「かぼちゃがのっぺりした平らな絵になってしまう」「夜の背景をきれいに塗れない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

実は色鉛筆は、重ね塗りの順番と筆圧を少し意識するだけで、ぐっと立体的で雰囲気のある仕上がりになります。今回は、ジャック・オー・ランタンと夜のモチーフを描くコツをご紹介します。

かぼちゃの丸みは「3色の重ね塗り」で出す

かぼちゃの塗り方3段階を左から並べた解説図。1は薄い黄色の下塗り、2はオレンジを重ねた状態、3は茶色で溝と影を入れた完成形。左上に光源を示す矢印があり、それぞれに「下塗り」「中間色」「影」の日本語ラベル付き
黄色の下塗り、オレンジの中間色、茶色の影。左上からの光を意識して重ねます。

かぼちゃは、縦に何本も溝が入った「ふくらんだ房の集まり」として見るのがポイントです。まず鉛筆で横長の楕円を描き、中心から左右へ弓なりの線を5〜7本引いて房を分けます。

塗りは3色を使います。

  1. 1層目:薄い黄色をふんわり敷く

    最初に薄い黄色を、筆圧2割ほどで全体にふんわり塗ってください。

  2. 2層目:オレンジを房に沿って重ねる

    次にオレンジを筆圧4割で重ねます。このとき、光が当たる左上は塗り残し、房のふくらみに沿って曲線のストロークで塗るのがコツです。

  3. 3層目:茶色で溝と影を入れる

    最後に茶色を筆圧3割で、房と房の溝や右下の影の部分にだけ細く入れます。

色の面積配分は、黄色3・オレンジ5・茶色2くらいが目安です。

Tip 3色を重ね終えたら、最後にもう一度オレンジを全体に軽く重ねてみてください。色同士がなじんで、自然な丸みが生まれます。

ジャック・オー・ランタンの顔は「内側の光」を意識する

ジャック・オー・ランタンの顔部分のアップ。三角の目とギザギザの口の切り抜きの内側が、中心は明るい黄色、ふちに向かってオレンジへ変化している。切り口の厚みは茶色で描かれ、「中心は黄色」「切り口の厚み」の日本語ラベル付き
切り抜きの中心は黄色、ふちはオレンジ。上側に茶色の厚みを足します。

ジャック・オー・ランタンらしさを決めるのが、くり抜かれた顔の部分です。三角の目、三角の鼻、ギザギザの口が定番ですが、目の角度を少し下げると優しい表情に、つり上げるといたずらっぽい表情になります。

光って見せたいときは、中心に黄色を筆圧5割でしっかり置き、ふちに向かってオレンジを重ねてグラデーションにします。さらに切り抜きの上側のふちに、茶色で幅1〜2ミリほどの「厚み」を描き足してみてください。かぼちゃの皮の厚さが表現され、一気に本物らしくなります。

Note 切り抜きの中は黒く塗らないのが大切です。黒で埋めると穴が開いているように見えるだけで、内側から灯る光の印象が消えてしまいます。

夜の背景は「何回にも分けた薄塗り」でなめらかに

濃紺と紫が混ざった夜空の背景の塗り方の解説図。上部は濃い紺色、下にいくほど紫に変化し、黄色い満月の周りは明るく塗り残されている。ティッシュでこすってぼかした部分に「ティッシュでぼかす」、満月に「塗り残し」の日本語ラベル付き
上は濃い紺、下にいくほど紫へ。満月のまわりは塗り残します。

暗い背景は、いきなり濃く塗ろうとすると紙の白い粒が残ってムラになりがちですよね。夜空は、紺・紫・黒の3色を、筆圧2〜3割で3〜4回重ねるのがおすすめです。

  1. 満月と星を避けて紺色を塗る

    まず満月や星の位置を決めて、そこを避けて紺色を全体に塗ります。

  2. 下に紫、上の端に黒を重ねる

    次に下のほうに紫を重ね、空の上の端だけに黒を少し加えます。

  3. 塗る方向を変えて紙の目を埋める

    1回ごとに塗る方向を縦・横・斜めと変えると、紙の目が埋まってなめらかになります。

Tip 仕上げに、ティッシュを指に巻いて小さな円を描くように10秒ほどこすると、色がなじんでやわらかくぼけます。かぼちゃの輪郭のまわりだけ背景を少し濃くすると、オレンジが浮き上がって見えますよ。

カードや飾りに応用して、子どもと一緒に楽しむ

色鉛筆で描いたハロウィンのグリーティングカードと飾りの写真風イラスト。二つ折りカードの表に小さなかぼちゃとおばけ、はさみで切り抜いたかぼちゃやコウモリの紙飾りが壁に貼られ、子どもの手が色鉛筆で色を塗っている。「カード」「切り抜き飾り」の日本語ラベル付き
はがきサイズのカードと、切り抜いた紙飾り。色塗りはお子さんにおまかせで。

描き方に慣れてきたら、ハロウィンカードや部屋の飾りにも使ってみてください。はがきサイズの厚紙にかぼちゃを1〜2個描き、背景の紺色を角だけに入れると、手軽におしゃれなカードになります。

お子さんと一緒に楽しむなら、大人が鉛筆で輪郭を描いておき、色塗りを任せるのがおすすめです。かぼちゃの顔を自由に考えてもらうと、笑った顔や泣き顔など思いがけない表情が生まれて盛り上がりますよ。

仕上げ 塗り終わったら輪郭から5ミリほど外側を切り抜き、窓や壁に貼れば季節の飾りの完成です。おばけやコウモリ、黒ネコを加えて、にぎやかな飾りにしてみてください。
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用意するもの

かぼちゃの黄色・オレンジ・茶色と、夜空の紺・紫・黒。暖色と寒色の両方がそろっていれば、今回の一枚は描けます。お子さんと一緒に塗るなら、握りやすさも選ぶときのポイントです。

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まとめ

かぼちゃの丸みは黄色・オレンジ・茶色の3色を重ねて出し、顔の切り抜きは中心を黄色にすると光って見えます。夜の背景は薄く何度も重ねてから、ティッシュでぼかすのがコツでした。

どれも特別な技術はいらないので、今年のハロウィンはぜひ色鉛筆で季節の一枚を描いてみてください。

オレンジの灯りと夜の紺色。2つの色が並ぶだけで、画面はぐっと季節の空気をまといます。

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