九月二十一日の敬老の日まで、あと三週間ほど。何を贈ろうかと迷っているうちに当日が近づいてくる、という年も多いのではないでしょうか。お菓子や花もすてきですが、今年は少し違う贈り物を考えてみませんか。
お子さんが色鉛筆で描いた、おじいちゃん・おばあちゃんの似顔絵です。手描きの一枚は、値段では測れない特別さがあります。何年も棚に飾ってもらえる贈り物になりますし、描く時間そのものが親子の楽しいひとときになります。
目次
似顔絵は「上手い絵」より「気持ちが伝わる絵」
似顔絵と聞くと「自分には無理」と身構えてしまいますよね。でも贈り物としての似顔絵に、写真のような正確さは必要ありません。大切なのは、その人らしさがどこか一つでも出ていることです。
いつもかけているメガネ、笑うと細くなる目、白いおひげ。特徴を一つ選んで少し大げさに描くだけで、見た人はすぐ「これは私だ」と分かります。逆に全部を正確に描こうとすると、かえって誰にも似ていない絵になりがちです。
輪郭とパーツの位置——基本のバランス
顔が似ない原因のほとんどは、パーツの位置です。まず輪郭を卵形に薄く描き、その中に縦と横の線を十字に引いてみてください。
横線は顔の上下のちょうど真ん中で、ここが目の高さです。多くの人は目を高く描きすぎてしまいますが、実際の顔は目から上——おでこと髪——が思っている以上に広いのです。鼻は目とあごの中間あたり、口は鼻とあごの中間あたりに置きます。
この十字を引くだけで、驚くほど顔らしくなります。補助線は最後に消しゴムで軽くなでれば目立ちません。輪郭を丸くすればやさしい印象に、少し角ばらせれば力強い印象になります。
肌の色は三色重ね——やさしい肌色の作り方
肌色の色鉛筆一本で塗ると、どうしてものっぺりした平面的な顔になります。おすすめは、三色を薄く重ねる方法です。
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うすだいだいを、顔全体に軽く
力を抜いて、下地をつくるつもりでのせます。ここで濃く塗ってしまうと、あとの二色が乗らなくなります。
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ピンクを、ほお・鼻の頭・耳・まぶたに
血の色が透ける場所です。ここに赤みがあるだけで、絵が生きた表情になります。
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黄色を、輪郭沿いとあごの下にうっすら
境目がなじんで、肌全体が自然にまとまります。最後のひと手間ですが、印象がずいぶん変わります。
この塗り方をするときは、肌に使える色が何段階か揃っていると迷いません。同じ「うすだいだい」でも、黄色寄りか赤寄りかで、その人の血色に近づけられます。
油性色鉛筆72色|3.3mmソフト芯・紙製ケース|初心者の塗り絵
肌に使ううすだいだい系・ピンク系・淡い黄色が、それぞれ何段階か入っています。三色重ねで血色を作る塗り方を、混色に頼らず一本ずつ選んで進められる本数です。3.3mmのソフト芯は軽い筆圧でも色が乗るので、お子さんと一緒に使う一箱としても扱いやすい構成です。
¥1,580(税込)
商品ページを見る髪型・メガネ・笑いじわ——個性を出す三つの要素
その人らしさが一番出るのは、この三つです。
髪は、かたまりの流れで捉える
一本ずつ描かず、生え際から毛先へ向かって同じ方向にすっと線を引き、影になる部分だけ線を増やします。白髪は塗り残しの白を生かし、まわりにごく薄いグレーや水色を入れると白さが際立ちます。
メガネは、目の高さより少し下に
中心が目の高さより少し下に来るように置くと、かけている感じが出ます。フレームの線は一気に引かず、短い線をつないでいくと歪みません。
笑いじわは、二、三本だけ
目尻から外へ伸びる線と、口の両端から鼻へ向かう線を、うすい茶色で少しだけ入れてみてください。しわは老けた印象ではなく、たくさん笑ってきた証として絵に温かさを加えてくれます。
色鉛筆なら、やり直せる
色鉛筆のありがたいところは、失敗が失敗のままで終わらないことです。
下描きは硬めの鉛筆でごく薄く。線が濃すぎたら、練り消しゴムを軽く押し当てて色を吸わせれば紙を傷めずに薄くできます。目の位置がずれたと思ったら、消してから描き直せば大丈夫です。
塗った色が思ったのと違っても、上から別の色を重ねれば調整できます。顔色が赤すぎたら黄色を、暗く沈んでしまったら白を重ねてなじませる。この「あとから直せる」安心感があるからこそ、お子さんも思いきって手を動かせます。
紙は表面に少しざらつきのあるものが向いています。つるつるした紙より色がよく乗り、重ね塗りにも耐えてくれます。
スケッチ鉛筆18点セット|基本画材入り|初心者のデッサン練習
下描き用の硬めの鉛筆と、線を薄くするための道具がひととおり入っています。似顔絵は下描きの薄さで仕上がりが決まるので、色鉛筆とは別に一本持っておくと安心です。輪郭と十字の補助線を引くところから、消して描き直すところまでこれ一箱でまかなえます。
¥1,000(税込)
商品ページを見るまとめ
似顔絵に必要なのは画力ではなく、その人をよく見ることでした。押さえるところは三つだけです。
- 目の高さは顔の真ん中 — 十字の補助線を引いてから描きはじめる
- 肌は三色を薄く重ねる — うすだいだい、ピンク、黄色の順に
- 特徴は一つだけ大げさに — メガネ、白髪、笑いじわのどれか一つ
この三つを押さえれば、初めてでもちゃんと「その人」になります。
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もし時間があれば、絵の隅に日付と名前を書き添えてください。何年か経って見返したとき、絵と一緒にその日のことまで思い出せる一枚になります。今週末あたり、お子さんとテーブルを囲んで描き始めてみてはいかがでしょうか。