秋に描いた紅葉の絵を額に入れて飾りたい。年末には、家族へ一枚贈ってみたい。そう考えたとき、時間がたってもこの色のままでいてくれるのか、少し気になりますよね。
ここで知っておきたいのが「耐光性」、つまり光を受けたときに色が変わりにくい性質です。描き心地や色数と同じように、描いたあとにどう残したいかも、色選びの大切な視点になります。今回は、耐光性の評価の確かめ方、色見本メモ、飾り方の三つを順番にご紹介します。
鮮やかさとは別に、色ごとの耐光性の評価を確かめる
試し塗りで分かるのは、主にその時点の色の美しさや描き心地です。長いあいだ光を浴びたときにどう変わるかは、見た目だけでは判断できません。鮮やかな発色だけでは、光への強さは分からないのです。
そこで確かめたいのが、メーカーが色ごとに示している耐光性の評価です。色見本表や商品に、星印や数字で表されていることがあります。まず読んでおきたいのは、記号の意味を説明した凡例です。星や数字がどの段階を表すのか、大きいほど光に強いのかを先に確かめると、表示を読み違えずにすみます。
たとえば、ブルーウールスケールという尺度を1〜8の段階で示し、8を最も耐光性が高いとする表示があります。一方で、星の数など別の方法で表している場合もあります。
また、セットやシリーズの名前だけで判断せず、使いたい一本一本の評価を見ることも大切です。評価がどこにも見つからない色は、「耐光性が分からない色」として扱っておきましょう。
描く前に、評価を書き添えた色見本メモをつくる
評価を確かめたら、描き始める前に色見本メモをつくっておきましょう。小さなカードに、使う予定の色を1センチ四方ほど塗り、横に評価を書き写します。評価が見つからなかった色には「未確認」と記します。
メモができたら、絵の行き先に合わせて色を選びます。閉じたスケッチブックで楽しむ練習の絵と、壁に飾る絵や額に入れて贈る絵とでは、光を浴びる時間が大きく違います。練習の絵なら、描き心地や好みを優先してかまいません。飾る絵や贈りものにする絵では、主役のモチーフや広い面に、評価を確かめられた色のうち、より高い評価の色を選んでおくと安心です。未確認の色を使うときは、このあとご紹介する飾り方で補いましょう。
飾る場所の光と時間を整えて、色を守る
色を残すためには、描いたあとの飾り方も大切です。窓から入る日光だけでなく、室内の照明の光も、紙に描いた作品の色が薄くなる原因になります。しかも、光によって一度変わった色は元に戻せません。飾るときは、次の三つを意識してみてください。
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直射日光の当たる場所を避ける
日光が直接当たる壁や窓辺は避けて飾ります。日差しが入る時間はカーテンを引いておくと、作品が浴びる光を減らせます。
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額装のガラスも味方にする
額装には、紫外線を遮るガラスなども役立ちます。ただし、目に見える光でも色が変わることがあるため、紫外線を遮るだけで変化を完全に防げるわけではありません。
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明るさと飾る時間を抑える
強い照明で作品を照らし続けず、明るすぎない場所を選びます。お気に入りの一枚もずっと掛けたままにせず、季節ごとに掛け替えてみてください。休ませる絵は、光の当たらない箱やファイルにしまっておきましょう。
色見本メモに向く色鉛筆
色見本メモをつくるときに便利なのは、1本ずつ色の名前や番号が分かる色鉛筆です。見本の横に番号も書き添えておけば、どの鉛筆で塗った色なのかを、あとから照らし合わせやすくなります。
色鉛筆|180色|缶ケース|丸軸|塗り絵
1本ずつにカラー名と番号が刻印された180色。色見本メモに番号を書き添えておけば、飾る絵に使った色を描き足すときにも、同じ一本をすぐに見つけられます。太めの3.8mm芯で、広い面もゆったり塗れます。
¥3,698(税込)
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油性色鉛筆72色|シックなブラックデザイン|初心者の塗り絵
こちらも1本ずつにカラー名と番号を刻印した72色です。多すぎない色数なので、まずは手元の色で色見本メモをつくってみたい方に向いています。
¥1,580(税込)
商品を見るまとめ
耐光性は、鮮やかさだけでは分からない性質です。凡例を読んで色ごとの評価を確かめ、違う方法の評価を数字だけで比べないこと。描く前に評価つきの色見本メモをつくり、飾る絵の主役には評価の高い色を選ぶこと。そして、直射日光を避け、明るさと飾る時間を抑えること。この三つが、描いた色を長く楽しむための備えになります。
まずは、次に飾りたい一枚の色から確かめてみてください。