色鉛筆の手入れと保管——芯を折らない削り方のコツ

木製の机の上に、きれいに削られた色鉛筆と布、手回しの鉛筆削りが並ぶ、やわらかな光の手入れ風景

お気に入りの色鉛筆を削ったとたん、芯がポキッと折れてしまった。そんな経験はありませんか。何度削っても先端が崩れて、大切な色がどんどん短くなっていくと、悲しくなりますよね。

実は、芯が折れる原因は削り方だけではありません。ふだんの扱い方や、しまい方にも理由が隠れています。この記事では、色鉛筆を長く気持ちよく使うための手入れと保管のコツを、順番にお伝えします。

色鉛筆の芯が折れる・傷むのはなぜ?

色鉛筆の断面図。木軸の内部で芯に細かなひびが入っている様子と、落下の衝撃、湿気、乾燥による木軸のひび割れを矢印と短い注釈で示した図解
外からは見えなくても、木軸の中で芯にひびが入っていることがあります。

色鉛筆の芯は、顔料をロウなどで固めたものです。見た目よりずっとデリケートで、弱点は大きく分けて2つあります。衝撃と、湿度・温度の変化です。

とくに気をつけたいのが、落としたときの衝撃です。木軸に守られているので、外からは何も変わらないように見えます。それでも中の芯にひびが入っていることがあり、あとで削ったときに初めて、ひびの位置でポキポキ折れてしまうのです。同じ色だけが何度も折れるなら、過去に落とした可能性があります。

Note 湿度や温度も芯を傷めます。湿気が多いと芯がやわらかくなって折れやすくなり、乾燥しすぎると木軸が縮んでひび割れることがあります。暖房の風が直接当たる場所や、夏の車内のような高温の場所は避けてくださいね。

芯を折らない削り方のコツ

手回しの鉛筆削りで色鉛筆をゆっくり削っている手元のアップ。芯の出が2〜3mmの先端を示す定規付きの図解が横に添えられている
芯の出は2〜3mmが目安。手回しでゆっくり削ります。

削るときは、力を入れすぎず、少しずつが基本です。次のポイントを意識してみてください。

  • 削りすぎない:先が丸くなっても毎回大きく削り直さず、整える程度にとどめます
  • 先端から少しずつ:一気に削らず、ゆっくり回しながら、少しずつ削ります
  • 芯は2〜3mm出しにする:5mm以上出すと、描くときの筆圧で折れやすくなります
  • 削り器に押しつけない:鉛筆を軽く支え、削り器のほうを回すつもりで力を抜きます
Tip 削り器は、手回しのものが安心な場面が多くあります。削る力を自分で加減できるので、やわらかい芯や、落とした覚えのある色でも失敗しにくいからです。電動は速くて便利ですが、勢いで芯に負担がかかることがあります。使うなら、短い時間だけそっと当ててくださいね。

使った後の手入れで色のりをキープ

描き終わった色鉛筆を、やわらかい布で一本ずつ軸から先端へ軽く拭いている手元。机の上には使わない色を入れたケースが置かれている
描き終わったら、やわらかい布で軸をさっと拭いておきます。

描いたあとの色鉛筆には、手の脂やほこりがついています。これが積み重なると、芯が紙の上で滑って、色のりが悪くなる原因になります。

描き終わったら、やわらかい布で軸全体をさっと拭いてあげましょう。芯の先は、軽くなでるくらいで十分です。強くこすると、せっかくの先端が崩れてしまいます。

Tip 描いている最中も、手の下に一枚紙を敷いておくと、紙に脂がつきにくくなりますよ。

使わない色の保護も大切です。使う色だけを出して、ほかの色はケースに入れたままにしておくと、ほこりがつかず、落として傷めるリスクも減ります。使い終わった色は、そのつど元の場所に戻す習慣をつけると安心です。

色鉛筆の正しい保管のしかた

色鉛筆を収納する3つの方法を並べた図。ふた付きの箱、くるくる巻いて持ち運ぶロールケース、引き出し内の仕切りに寝かせた色鉛筆。それぞれに番号ラベルが貼られている
ふた付きの箱、ロールケース、仕切り付きの引き出し。使う場面で選びます。

保管場所の基本は、直射日光と高温多湿を避けることです。室温は20度前後、湿度は40〜60パーセントくらいが目安です。窓際の棚や、湿気のこもる押し入れの奥は避けましょう。

入れ物は、使う場面に合わせて選ぶと便利です。

  • 箱やケース:衝撃に強く、家での保管に向いています。ふたがあるのでほこりも防げます
  • ロールケース(筆巻き):軽くて、たくさんの色を持ち歩けます。ただし衝撃には弱いので、バッグの中で押されないようにします
置き方 ペン立てに立てるなら、芯を上にして立てましょう。芯を下にすると、重みで先端が傷みます。引き出しやケースで寝かせるときは、転がって落ちないよう、仕切りで固定しておくと安心です。

さらに、軸の端や入れ物に番号ラベルを貼っておくと、色を探すのが楽になります。探す間に落とす心配も減りますよ。

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用意するもの

家でじっくり描くなら、色が並んだまま収まる缶ケースのセットを。外へ持ち出すことが多いなら、持ち歩きを前提にしたケースのセットを。保管のしやすさも、色鉛筆を選ぶときの大切なポイントです。

油性色鉛筆180色 3.3mmソフト芯の缶ケースセット

油性色鉛筆180色|3.3mmソフト芯・缶ケース|塗り絵・イラスト

缶ケースに収まった180色。使う色だけを取り出し、使い終わったら元の場所へ戻す。そんな保管の習慣をつけやすい、家での制作向きのセットです。

¥3,798(税込)

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油性色鉛筆72色 持ち歩けるピンクケースセット

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持ち歩きを前提にしたケース入りの72色。バラでバッグに入れるより、色鉛筆どうしがぶつかりにくく、出先でもすぐに描き始められます。

¥2,798(税込)

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まとめ

色鉛筆の芯が折れる大きな原因は、落とした衝撃と、湿度・温度の変化です。削るときは、削りすぎず、先端から少しずつ、芯は2〜3mm出しを目安にします。手回しの削り器は、力を加減しやすくて安心です。

使ったあとは、やわらかい布で拭いて、手の脂やほこりを落としましょう。保管は直射日光と高温多湿を避け、箱やロールケースを使い分けます。

ちょっとした習慣の積み重ねで、色鉛筆は長く、気持ちよく使えます。今日から、できるところから試してみてくださいね。

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