画材の選び方ガイド|はじめての一本から、全色制覇まで。

ATELIER NO SANPOMICHI  /  GUIDE

はじめての一本から、
全色制覇まで。
画材の選び方ガイド

「色鉛筆って、何色入りを買えばいいの?」「水彩色鉛筆と普通の色鉛筆は何が違うの?」—— 画材売り場の前で立ち止まってしまう気持ち、とてもよく分かります。 このページでは、描きたいものから逆算して自分にぴったりの一箱を見つけられるように、 色数・芯のかたさ・軸の形・ケースの違いまで、ひとつずつ丁寧にご案内します。 読み終わるころには、きっと「これが欲しい」がはっきりしているはずです。

— 色で、世界を描こう。 —

アトリエの散歩道 画材の選び方ガイド

📖 このガイドの目次

  1. あなたは何を描きたい? 用途別・かんたん診断
  2. 画材の種類を知る(油性色鉛筆/水彩色鉛筆/スケッチ鉛筆/パステル)
  3. 色数の選び方 — 24色・50色・72色・180色以上
  4. 芯のかたさと軸の形 — 描き心地を決める2つの要素
  5. ケースの種類 — 紙製・缶・ナイロン
  6. 買ってすぐ試したい、基本の使い方3つ
  7. よくあるご質問
  8. はじめての方へ/贈りものにおすすめのセット
  9. カテゴリから探す

STEP 01

あなたは何を描きたい?

画材選びでいちばんの近道は、スペックから入るのではなく「何を描きたいか」から逆算することです。 同じ色鉛筆でも、塗り絵に向くものとデッサンに向くものはまるで違います。 下の6つのタイプから、いまの自分にいちばん近いものを選んでみてください。

01. 大人の塗り絵を、ゆっくり楽しみたい

塗り絵で気持ちよく手が進むのは、色数が多く、芯がやわらかい色鉛筆です。 細かい模様を塗り分けるので、似た色が何段階もあると「色を探す時間」が減ってストレスがありません。 まずは72色前後から、物足りなくなったら180色へ。

おすすめ:色鉛筆 72色(紙製ケース)¥1,580 / 色鉛筆 180色 ¥3,698〜

大人の塗り絵を楽しむ

02. デッサン・鉛筆画をきちんと学びたい

モノクロで形と陰影をとらえる練習には、濃さの違う鉛筆がそろったスケッチ鉛筆のセットを。 HからBまで段階的に使い分けることで、「線の強弱」と「面の明暗」が自然に身につきます。 練り消し・擦筆・削り器などがまとまったセットなら、買い足しの手間もありません。

おすすめ:スケッチ鉛筆 18点セット ¥1,000 / 70点セット ¥3,298

デッサン・スケッチを学ぶ

03. 風景・花・空をやわらかく描きたい

空のグラデーションや花びらの透明感には、水彩色鉛筆がよく似合います。 乾いたまま塗ってから水筆でなぞるだけで、絵の具のようなにじみが生まれます。 色鉛筆の「描きやすさ」と水彩の「やわらかさ」を、一本で行き来できるのが魅力です。

おすすめ:色鉛筆 50色 水彩 ¥1,580 / 72色 水彩 ¥2,680

風景・花・空をやわらかく描く

04. イラスト・キャラクターを描きたい

重ね塗りで発色が伸びる油性色鉛筆が主役になります。 肌・髪・服と塗り分ける場面が多いので、中間色が豊富な50〜72色が扱いやすい範囲です。 差し色にメタリックやネオンを一箱持っておくと、瞳のハイライトや装飾が一気に華やかになります。

おすすめ:色鉛筆 72色 ブラックデザイン ¥1,580 / 50色 メタリックカラー ¥1,980

05. 手帳・カード・レタリングを彩りたい

手帳まわりは、色そのものの雰囲気が仕上がりを決めます。 くすみのあるやさしい色調でまとめたいならマカロンカラー、 黒い紙やクラフト紙に映る発色を楽しみたいならメタリックやネオンを。 持ち歩くなら、コンパクトな24色や軽いケースも判断材料になります。

おすすめ:色鉛筆 50色 マカロンカラー ¥1,980 / 50色 ネオンカラー ¥1,980

06. 子どもと一緒に、気軽に描きたい

小さな手にもなじむのは、転がりにくく持ち方が安定する三角軸です。 色数は24色ほどあれば十分に楽しめますし、缶ケースなら片づけも簡単。 指で伸ばして遊べるソフトパステルを一箱添えると、表現の幅がぐっと広がります。

おすすめ:色鉛筆 24色 Giorgione ¥1,398 / ソフトパステル 24色 ¥1,298

画材の種類比較

STEP 02

画材の種類を知る

当店で扱っているのは、大きく分けて4種類。それぞれ得意なことがはっきり違います。 「どれが優れているか」ではなく「どれが今の自分に合うか」で選ぶのが、失敗しないコツです。

種類 得意なこと 気をつけたい点 こんな方に
油性色鉛筆 重ね塗り・混色・細部の描き込み。発色が安定していて修正もしやすい 水では溶けないので、にじみ表現には向かない 塗り絵・イラスト全般。まず一箱目に選ぶならこれ
水彩色鉛筆 水筆でなぞるとにじむ。透明感・グラデーション・背景の空気感 水を使うと紙が波打つことがある。厚めの紙が安心 風景・花・空。ふんわりした雰囲気を出したい方
スケッチ鉛筆 明暗の階調表現。形をとらえる基礎練習に最適 手や紙が黒くこすれやすい。定着スプレーがあると安心 デッサンを学びたい方・線画をきちんと描きたい方
ソフトパステル 広い面を一気に。指でぼかすやわらかな空気感 粉が落ちるので、下に紙を敷いて作業を 夕焼け・霧・背景。細かさより雰囲気を描きたい方

🌿 迷ったときの考え方

いちばん最初の一箱なら、油性色鉛筆をおすすめします。準備するものが紙だけで済み、 塗る・重ねる・混ぜるという色鉛筆の楽しさをまるごと体験できるからです。 水彩やパステルは「もう少しこういう表現がしたい」と思ったときに足していくと、 道具が増える喜びも一緒に味わえます。なお、油性と水彩の両方を試したい方には、 1セットで2つの描き味を持つ「色鉛筆 60色 5in1 ¥1,780」という選択肢もあります。

色数の選び方

STEP 03

色数の選び方

色数は多ければ良い、というものではありません。色数が増えるほど「探す時間」も増えるからです。 とはいえ少なすぎると、思った色をつくるのに何度も重ね塗りが必要になります。 目安として、下の4段階で考えてみてください。

24色前後 — はじめの一箱・持ち歩き用

基本色がひととおりそろい、混色の練習にちょうどいい数です。ケースが小さく机の上でも邪魔になりません。 「まず描く習慣をつけたい」段階では、選択肢が少ないほうがかえって手が動きます。 缶ケース入りなら持ち歩きにも安心です。
該当商品:24色 Giorgione ¥1,398(三角軸・缶)/ 24色 Seascape ¥1,280 / 24色 Van Gogh ¥1,280

50〜60色 — いちばんバランスの良い実用ライン

中間色が加わり、肌や葉のような「微妙な色」が一本で出せるようになります。 混色の手間が減るぶん、作品づくりのテンポが上がる価格帯でもあります。 マカロン・メタリック・ネオンといった系統ごとにそろえたい方にも、この色数は扱いやすい単位です。
該当商品:50色 水彩 ¥1,580 / 50色 マカロン ¥1,980 / 50色 メタリック ¥1,980 / 50色 ネオン ¥1,980 / 60色 5in1 ¥1,780

72色 — 塗り絵・イラストの定番

当店でいちばん人気の色数です。同系色が3〜4段階そろうので、影・中間・ハイライトを 色を混ぜずに塗り分けられます。塗り絵の細かい図案でも「近い色がない」と困る場面がほとんどありません。 紙製ケースは軽くて手に取りやすく、缶やナイロンケースは保護性に優れます。
該当商品:72色 紙製ケース ¥1,580 / 72色 ブラックデザイン ¥1,580 / 72色 ナイロンケース ¥2,798 / 72色 水彩 ¥2,680 / 72色 マカロン ¥2,680 / 72色 メタリック ¥2,680

180色以上 — 色を探さずに、色を選ぶ

ここまで来ると、「つくる色」ではなく「選ぶ色」の世界です。 微妙な色差が並ぶ様子そのものが美しく、開けるたびに気持ちが上がります。 制作時間が長い方、色の再現性を大切にしたい方、そして純粋に全色を眺めたい方へ。
該当商品:180色 ¥3,698〜3,798(缶ケース/丸形)/ 300色 ¥6,980 / 520色 ¥13,980

※ 色数で迷ったら「今より一段だけ多い箱」を選ぶのが、いちばん後悔の少ない選び方です。

STEP 04

芯のかたさと、軸の形

色数の次に描き心地を左右するのが、この2つです。 同じ72色でも、芯と軸が違えば手に伝わる感触はまったく別物になります。

芯のタイプ

  • ソフト芯:軽い力で濃く乗ります。広い面をむらなく塗るのが得意で、重ね塗りの伸びも良好。塗り絵や着色メインの方に。芯が減りやすいぶん、削る回数は増えます。
  • ハード芯:芯が折れにくく、細い線が長く保てます。輪郭線・文字・細密画に向きます。濃く塗るには何度か重ねる必要があります。
  • 中間のかたさ:多くのセットはこの範囲。線も面もそこそこ得意な、いちばん汎用的な選択です。

軸の形状

形状 特徴 向いている方
丸形 どの角度でも持てるので、寝かせて広く塗るのが自然にできる 面を塗る時間が長い方・大きな作品を描く方
三角軸 指の当たる面が決まり、持ち方が安定。机で転がらない お子さま・長時間描く方・手が疲れやすい方
六角形 鉛筆と同じ握り心地。細かい描き込みで力が入れやすい 線画・細部を描く方・鉛筆に慣れている方

たとえば「色鉛筆 24色 Giorgione ¥1,398」は三角軸で持ちやすく、 「色鉛筆 50色 水彩 ¥1,580」は六角形+ソフト芯という組み合わせ。 同じ価格帯でも、こうした違いが日々の描きやすさに効いてきます。

STEP 05

ケースの種類 📦

意外と見落とされがちですが、ケースは「どこで描くか」を決める部分です。 家の机に置きっぱなしにするのか、カフェや教室へ持ち出すのかで、選ぶべきものが変わります。

紙製ケース

軽くて開け閉めが速く、価格も抑えられます。ふたを開けたまま立てて使えるタイプは、机の上で色が探しやすいのが利点。自宅でじっくり描く方に向きます。(例:72色 紙製ケース ¥1,580/スケッチ鉛筆 18点セット ¥1,000)

缶ケース

しっかりした作りで、鞄に入れても芯が守られます。見た目にも特別感があり、贈りものに選ばれることが多いタイプ。長く使うほど風合いが出るのも魅力です。(例:24色 Giorgione ¥1,398/72色 水彩 ¥2,680/180色 ¥3,698〜/スケッチ鉛筆 70点セット ¥3,298)

ナイロンケース

布製で軽く、落としても安心。一本ずつ差し込むタイプは色が並んで見えるので、探す時間が短くなります。持ち歩きが多い方にいちばんおすすめの形です。(例:72色 ナイロンケース ピンク/白 ¥2,798)

大容量ケース(180色以上)

段になったトレイに全色が並ぶ、見ているだけで楽しい仕様です。置き場所を決めてから迎えると、毎日の制作がぐっと快適になります。(例:300色 ¥6,980/520色 ¥13,980)

買ってすぐ試したい、基本の使い方3つ

  1. 色見本をつくる:まず全色を紙に一列ずつ塗って、番号を書き添えます。ケースの色と紙に乗る色は意外と違うもの。この一枚があるだけで、以後の色選びが驚くほど速くなります。
  2. 薄く、何度も重ねる:一度で濃く塗ろうとすると紙の目がつぶれ、あとから色が乗らなくなります。力を抜いて3回重ねたほうが、深みのある色になります。
  3. 影に黒を使わない:影は、その色の補色や青紫を薄く重ねると自然に沈みます。黒一色で影をつけると絵が硬く見えるので、まずは紫や濃紺から試してみてください。

FAQ

よくあるご質問

Q.まったくの初心者です。最初の一箱は何色がいいですか?

A.24色から始めて、物足りなくなったら72色へ進むのが王道です。予算に余裕があれば、最初から72色(¥1,580)を選んでも後悔しません。色数が多いほど「混ぜなくても近い色がある」ため、描くこと自体に集中できます。

Q.水彩色鉛筆は、水を使わずに普通の色鉛筆として使えますか?

A.もちろん使えます。乾いたまま塗れば通常の色鉛筆と同じように描けますし、あとから一部分だけ水筆でなぞって表情を変えることもできます。「使いたくなったら水を足す」くらいの気持ちで大丈夫です。

Q.紙は何を使えばいいですか?

A.油性色鉛筆なら、少しざらつきのあるスケッチブックが扱いやすいです。水彩色鉛筆を使うときは、水を含んでも波打ちにくい厚手の紙を選んでください。パステルは、粉をしっかり受け止める目の粗い紙が向いています。

Q.芯がよく折れてしまいます。原因は何でしょうか?

A.多くは「削りすぎ」と「力の入れすぎ」です。芯を長く尖らせるほど折れやすくなるので、少し短めに削ってみてください。また落下の衝撃で中の芯が割れていることもあります。届いた箱は、なるべく平らに置いて保管するのがおすすめです。

Q.メタリックやネオンは、どんなときに使うのですか?

A.主役ではなく、差し色として使うと魅力が生きます。黒い紙やクラフト紙に乗せると発色が際立ち、瞳のハイライト、星空、カードの装飾などにぴったりです。通常の色鉛筆と併せて持つと表現の幅が広がります。

Q.300色や520色は、多すぎて使いこなせませんか?

A.「使いこなす」より「眺めて選ぶ」道具だとお考えください。色を探す時間がなくなるぶん、制作のテンポは確実に上がります。ただし置き場所は必要なので、机まわりのスペースを確認してからお迎えいただくと安心です。

Q.プレゼントにしたいのですが、選び方のコツはありますか?

A.相手の腕前が分からないときは、色数よりも「開けたときの印象」で選ぶと外れません。缶ケース入りは特別感があり、贈りものによく選ばれています。デザイン性のあるテーマ柄の24色や、72色の缶・ナイロンケースが人気です。

RECOMMEND

はじめての方へ/贈りものに

🎨 はじめての一箱におすすめ

  • 色鉛筆 24色 Giorgione ¥1,398 — 三角軸で持ちやすく、缶ケース入り。まず一箱、と決めるならこれ。
  • 色鉛筆 72色(紙製ケース)¥1,580 — ソフト芯で塗り心地が軽い、当店の定番。塗り絵をされる方はここから。
  • スケッチ鉛筆 18点セット ¥1,000 — デッサンを始めたい方の最小構成。必要な道具がひととおりそろいます。
  • 色鉛筆 50色 水彩 ¥1,580 — にじみ表現を試したい方へ。六角形・ソフト芯で扱いやすい一箱です。

🎁 贈りものにおすすめ

  • 色鉛筆 24色 Seascape ¥1,280 / Van Gogh ¥1,280 — テーマのあるデザインで、渡すときの会話が生まれます。
  • 色鉛筆 72色 ナイロンケース ピンク/白 ¥2,798 — 一本ずつ並ぶ美しさと、持ち運びやすさを両立。
  • 色鉛筆 72色 マカロンカラー ¥2,680 — やさしい色調がそろい、手帳やカードづくりを楽しむ方に。
  • 色鉛筆 180色 ¥3,698〜 / 300色 ¥6,980 — ふたを開けた瞬間の景色が、そのまま贈りものになります。
  • スケッチ鉛筆 108点セット ¥4,580 — 本格的に描く方へ。缶ケース入りで見栄えも十分です。

最後に、店主からひとこと

このお店は、私ひとりで運営しています。だからこそ、商品の説明も、こうしたガイドも、 できるかぎり「自分が買うときに知りたかったこと」を書くようにしています。 画材は、値段が高いものが正解ではありません。今の自分が手に取りたくなるもの、 机に出しっぱなしにしておきたくなるもの——それが、いちばん長く使える一箱です。

もし迷ったら、まずは小さな一箱から。色を塗るという行為は、思っているよりずっと気持ちのいいものです。 白い紙に最初の一色を置いたときの、あの静かな高揚を、ぜひ味わってみてください。

アトリエの散歩道 店主 やまちゃん

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道具の使い方、季節の描きかた、色の話。
ガイドに書ききれなかったことは、コラム「アトリエ手帖」でゆっくりお話ししています。

色で、世界を描こう。